猫の病気、特に膀胱炎・尿結石には気をつけましょうという話😿🏥
先日、うちのギルがとある病気にかかりました。
BO☆KO☆EN(・ω<)
いや、実際結構笑い事じゃなくて、知り合いの猫が引っ越し直後に尿結石で手術台数十万飛んだみたいな都市伝説を聞いていたので、甚だ焦りました。。。
症状😷
とある時期から急に弱々しい声で鳴く頻度が高くなりました。
ちょうど忙しくて家をでるのが早く、帰るのも遅い時期だったので、「なんださびしいのか」と、軽々しく考えて、とりあえず抱いて撫でるだけにしておきました。
ところがある日、洗面台に変な血痕を発見!!
自分以外でここに血痕を残せる者がいようか、、、いやいな、、、いる!
ぎるううううううう!!!
ギルを注意深く観察すると、やたらとトイレに入っている。
それもトイレを除いても用を足している音がしない。
つまり尿が出ていない。
うちの猫は水洗トイレで用を足すので、トイレの水の色が黄色くなっているかどうかで判断できるが、猫砂トイレの方は砂の塊が小さいかどうかで判断できるようです。
どうやって水洗トイレ出来るようになったかはこちら👇
- トイレに頻繁に行く
- けど用を足せてない
- トイレ以外の場所で粗相をする
- 弱々しい声を出す
などの兆候が出たら泌尿器周りの病気を疑いましょう。 もし数日間尿が出ていないのであれば、結石が尿道に詰まっている可能性があり事態は深刻です。
ギルの場合は、膀胱炎で膀胱がムズムズして頻繁にトイレに行き、その結果出る尿が無いという状態で血だけが出ていたようです。
膀胱周りの病気について💦
猫の膀胱周りの病気は大きく分けて3パターンあるらしいです。
- 特発性膀胱炎
- 尿結石
- 感染による炎症
特発性というのはつまり原因はよくわからなくて、一般的には精神的なストレスなどから引き起こされるのではないか、ということです。
割合的には特発性膀胱炎が6割、尿結石が3割、残りの1割が感染によるものらしいです。
尿結石は更に2パターンに分けられます。
- ストルバイト
- シュウ酸カルシウム
ストルバイトは尿がアルカリ性になった時に結晶化しやすい結石です。
そのため食事によって尿のpH値を酸性に近づけてあげると解消します。
一方、シュウ酸カルシウムは吸収されないため、外科的な手術による治療しかありません。
なぜオス猫が泌尿器周りの病気になりやすいか
猫の中でも特にオスの場合は泌尿器周りの病気になりやすいです。
それはオスの尿道の構造にあります。
猫のオスの尿道はカーブしており先端が細くなっています。
これにより発情期などにマーキングのためのスプレーのような尿をすることが出来るらしいです。
ですが、細いということは詰まりやすいということです。
ギル様、病院に行く🏥
治療費が甚大になりそうな恐怖と闘いながら、かと言って自分で治療することはできないので病院に行くことにしました。
今回行った病院は、とても丁寧な病院で、診察前のアンケートにおいて
- 症状、病気の詳しい情報が知りたいか
- 症状別の治療法パターンと治療費のシュミレーションが知りたいか
- 今後の予防のための生活習慣改善法について知りたいか
などなど、患者の要望に沿って治療を勧めてくださるような十分な配慮がなされていました。
病院で行ったことは、
- 診察
- 検査
- 処置
- 今後のアドバイス
といった感じです。
診察と治療💉
まずは台に乗った状態で、骨盤の近くにある膀胱を触ります。
もしこの時膀胱がパンパンに晴れていたら、尿道に結石が詰まっていて、尿結石の疑いがあります。
気をつけなきゃいけないのは、素人が下手に圧迫すると、万が一結石が詰まっている場合は膀胱が破裂してしまうおそれがあるので早めに獣医さんのもとに行きましょう。
ギルの場合はそこまで腫れていなかったので、膀胱炎だろうということでホッとひと安心するのでした。
その次に超音波検査を行いました。
超音波検査によって、膀胱が腫れていることが確認され、それと同時にチラチラと白い影が、、、
結石にはなっていないものの、石になるまえの「砂」が観察される結果となりました。
その後はカテーテルによって尿を抜き、実際に尿の状態を見ます。
すると赤血球よりも遥かに大きい塊が見られました。
(小さいまるが赤血球、結晶がストルバイト)
PH値も7という結果で、ストルバイトが出来やすい尿となっていました。
最後に、とにかく尿を排出させるために、皮下輸液による点滴を行いました。
猫は皮膚が伸びるため、皮膚と筋肉の間が広くなっており、皮膚の下に液剤を大量に投入することができます。
血液に点滴をした場合は直接全身に循環するため、心臓への負担を考えてゆっくり行わなければなりませんが、皮下に投入された液剤は数時間〜1日かけて吸収されるため、急速に大量の投入が可能です。
今後の生活習慣👀
結石はありませんでしたが、その予備軍となる砂は存在したため、感染を防ぐ抗生剤とストルバイトを溶かす薬を1週間投与しつつ、食事によって尿のpH値をコントロールしていくことになります。
どの餌を与えればよいか🍖
キャットフードの中には、
- 療法食と言われる特定の病気などに栄養的に対処するために栄養バランスが考えられ、専門的なアドバイスや指示に従って与えることを目的としたフードと、
- 総合栄養食と言われる動物が必要とする栄養素を全て含みそのフードと水を与えるだけで健康を維持できるフード
があります。
今回のようにストルバイトを叩かなければならない場合は、療法食であるロイヤルカナンやヒルズの療法食を使うのがよいみたいです。
ロイヤルカナンかヒルズどちらがいいかというのは一概には言えず、猫によって味に好き嫌いが存在したりするようなので、経過を見つつ与えていくのがよいです。
ロイヤルカナンのpHコントロール🎛
今回は病院から渡された試供品がロイヤルカナンだったので、ロイヤルカナンについて調べてみました。
pHコントロールには主に5種類あります。
- pH0
- pH1
- pH2
- pHライト
- pHオルファクトリー
効果は画像のとおりです。
特にpH0が一番ストルバイトに対して即効性があるため、病院からはこちらを試供されました。
しかし、健康な猫に薬は不要なように、pH0をあげ続けるのも良くありません。
pH1,2は通常の食事としても与えていいかどうかというところなんですが、いろんな情報を考えた結果、3ヶ月後くらいに治ったら、他の食事に混ぜてコンスタントに少量ずつ与えていこうかと思います。
ちなみに今回もらったのはpHオルファクトリーでした。
オルファクトリーは特発性膀胱炎の猫に与えるとよいらしく、頭をふわっとさせるようなものが入ってるとのことでした。
公式には
香りにこだわりが強い猫のために、食欲をそそる独自の香り組成に調整。
とあるので、そのへんのことなのでしょう。
ロイヤルカナン 療法食 pHコントロール0 ドライ 猫用 2kg
- 出版社/メーカー: ROYAL CANIN Japan
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ロイヤルカナン 療法食 PHコントロール オルファクトリー ドライ 猫用 2kg
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ロイヤルカナン 療法食 PHコントロール2フィッシュテイスト ドライ 猫用 2kg
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ロイヤルカナン 療法食 pHコントロール1 ドライ 猫用 2kg
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適度な運動をさせる🏃
家にはどでかいキャットタワーがあるのですが、やはり飼い主が一日に10~15分は遊んでやったほうがいいみたいです。
猫の病気にはストレスが大きく関わっています。
いくら忙しいからといって、1日10分程度を怠って莫大な治療費を払い、悲しい思いを猫にさせないようにしたいですね。。。
ストレスに関しては調べたらいろいろと出てきそうなので後日まとめてみようと思います。
まとめ
- 猫が頻繁にトイレに行っている場合は気をつけて、なるべく病院に行くこと
- 猫のストレスを解消するために、忙しくても1日10分ほどは遊ぶ
- エサ代をケチらないw
最後にお腹の上に乗っかってリラックスしているギル様。