とよぶ

歌いながらコード書いてます

働くプログラマーに捧ぐ、痔パーフェクトガイド

どうも、The(痔)プログラマーです。

以前の記事に書いたように、私は2015年とんでもない厄災(痔)を招きました。
日常生活に支障が出て、何も喉を通らなくなり、会社をやめて海外逃亡したいとさえ思いました(大げさ)。 takasing104.hateblo.jp

そんな僕のようになってほしくない!!
そう思う一心により、ついに待たれた、働くプログラマーのための痔パーフェクトガイド(釣り)をお送りしたいと思います!!!

痔とは

痔とは、肛門周辺に現れる病気のこと。
日本人の3人に1人は痔と言われており、立派な国民病となっております。
自分には痔の恐れがないと思っても、痔はすぐそこまで迫っており、今これを読んだその瞬間から痔に備えましょう!!!
痔!!!

3種の痔んぎ(神器)

皆様、痔は3種類あることはご存知でしょうか?
また、その3種類の痔が直ぐに頭に思い浮かぶでしょうか?
おそらく殆どの方が2つは答えられると思いますが、3つめを答えられる方はあまりいないのではないでしょうか?

その3種の痔んぎはこちら!!!

  • 切れ痔(裂肛)
  • いぼ痔(痔核)
  • 痔ろう

おそらくみなさん、上2つは見たこと聞いたことがありますよね。

問題は3つ目。
こいつはラスボスみたいなもんです。

http://kinitore.up.n.seesaa.net/kinitore/image/E5B08FE69E97E5B9B8E5AD90E38080E383A9E382B9E3839CE382B9E38080E794BBE5838F.jpg?d=a0

切れ痔

症状

肛門の皮膚が切れたり裂けたりして、排便時に激しい痛みと出血が起こります。
長期化すると肛門が狭くなったり(肛門狭窄)が起こったりします。

原因

裂肛は便秘などのために強くいきむ事によって起こります。
強くいきむと、皮膚と同じ組織で弾力性のなく、血流もあまりない肛門上皮に刺激が与えられて、切れたり炎症を起こしたりします。
なおかつ便秘だと硬い便が通るので、肛門上皮が耐え切れず、裂けてしまいます。

そしてそれを繰り返すと肛門狭窄になります。
肛門粘膜が切れると、それが治る時に引き連れを起こして、その結果どんどん肛門が狭くなるのです。

みなさんは切り傷など起こしたことがありますでしょうか?
切り傷ができたらそれが治る時に患部がちょっと硬くなるような感じですね。

ちなみに下痢も裂肛の原因となります。
下痢は水分が多いので、傷口に触れると炎症を起こしやすいのです。
一方正常な硬さの便だとスポッと抜けるので、傷口の刺激にはならないんですよね。

治療

生活習慣を改善しましょう。
痔は生活習慣病です。
1にも2にも便の形状をモニタリング👀して改善する必要があります。
なぜならば、さっきも述べたとおり、便が硬くても柔らかくても痔にはよくないのです。

便の形状をコントロールするためには、バランスの良い食事をするのに加えて、食物繊維の摂り方に気をつけます。
食物繊維には2種類ありまして、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。

水溶性食物繊維は水に溶けるとゲル状になり、腸内をゆっくりと進み、余分な水分を吸収して便を程よい硬さにしてくれます。
この腸内をゆっくりと進むというところがミソです。
一方、不溶性食物繊維は水に溶けずに腸内を刺激し蠕動運動を盛んにします。
蠕動運動が盛んになると、便は腸内を速やかに移動します。
便が速やかに移動するとどうなるかというと、水分が十分に吸収されずに出てしまうので、結果緩いまま排出されます。
ちなみに、余談ですが唐辛子のような刺激物や油なども蠕動運動を促進するので、下痢が進行してしまいます。

まとめると、

便秘の時は不溶性食物繊維を、
下痢の時は水溶性食物繊維を多めに摂りましょう。

不溶性食物繊維は いんげん豆、ひよこ豆、あずき、おから、エリンギ、えのき、切り干し大根、小麦ふすま、干し柿、アーモンドなど
に多く含まれるようです。

水溶性食物繊維は
アボカド、ゆりね、オクラ、山芋、あしたば、海藻類、ごぼう、納豆など
ネバネバしたものに多く含まれるようです。

更に、それに加えて免疫力を高める取り組みをしましょう。
免疫細胞の70%は腸内細菌が作ると言われるほど、腸の状態は免疫力を如実に反映します。
なので免疫力が低下していると、腸内での水分吸収機能が正常に作動せず、下痢になってしまいます。

これらをやっても下痢になってしまう場合は、蠕動運動を抑える薬(いわゆる下痢止め)があるので、病院で薬をいただきましょう。
薬の力は偉大。

いぼ痔

症状

だいぶ長くなりましたが、次はいぼ痔についてです。
いぼ痔は便秘で強くいきんだり、長時間同じ姿勢で座ったままでいることにより肛門のクッション部分の静脈叢がうっ血して太くなる症状です。

http://www.maruho.co.jp/g-life/atoz/img/ato_15.gif

いぼ痔にも2種類あり、歯状線という直腸と肛門の境界の部分よりも内側にあるのが内痔核、外側のものを外痔核と言います。

内痔核が発覚するのは、肛門から脱出してきた時が多いです。
外痔核は排便に関係なく出血したり、痛んだりします。

http://www.dr-hips.com/wp-content/uploads/2014/08/p31.png

http://www.dr-hips.com/wp-content/uploads/2014/08/p37.png

原因

原因は多々ありますが以下の様な習慣が原因と考えられます。

  • 便秘で強くいきむ
  • 長時間同じ姿勢で仕事をする
  • 長時間立ったままでいる
  • トイレでスマホをいじる

などです。
長時間立ったままでいてもいぼ痔になりやすくなるんですね。。。

治療

冒頭で述べましたが、痔は生活習慣病です
つまり、手術をする必要はあまりないということです(例外がありますが、痔ろうの項で述べます)。

なので、痔が気になったらまずは、情報収集をしましょう。
Google先生に聞くなどして情報収集をすれば、直ぐに手術が必要だとか、大げさな治療が必要ではないということがすぐ分かるはずです。

そして、切れ痔の治療のところで書きましたが、まずは食生活と免疫力をチューニングして、生活習慣を整えましょう。
欧米では痔の手術を殆ど行わないらしく、痔は手術で取ってしまって根治させようというのは一昔前の考え方のようです。

その上で、改善されないようであれば病院に行きましょう。
その際も自分の症状の把握と、それに該当するであろう手術方法を調べた上でお医者さんにかかるようにしましょう(精神論になってしまったwww)。

ちなみに、いぼ痔だと、脱出してきたところが擦れて痛かったりするので、円座クッションがおすすめです。

アストロ 低反発円座クッション 座楽(ざらく) ホワイトベージュ

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痔ろう

ついにやってまいりました。ラスボス!

2015年、僕はこいつと長期間闘うことになりました。
痔ろうになると、100%手術をしなければなりません。。。
その理由は現象、症状を考えると確かに納得がいきます。。。

症状

痔ろうは「痔瘻」と書きます。
瘻の意味は、「腫れ物が連なっていて、なかなかなおらない腫れ物。」という意味の通り、自然治癒はしません。
瘻 - ウィクショナリー日本語版

というのも、肛門腺に膿がたまり、瘻管というくだができて、それが外部とつながり膿がでる病気です(白目)。

考えただけでも恐ろしいですね。
この状態になると、常に患部から膿が垂れ流しになったり、風呂にはいるとしみたり、普通に座るのもつらくなります。

更に進むと患部が熱を持つだけでなく、普通に熱が出たりして日常生活に支障がでます。
更に放っておくと、一本の管だけでなく、複数の管が出来、肛門括約筋の周りを複雑にはってしまい、がん化することもあります。

で、なぜこれが治らないかというと、膿を取り出しただけでは、原発巣は治癒せず、これを取り除かなければならないんです。
なので痔ろうと診断されたら最後、手術を覚悟しましょう((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ね?ラスボスでしょ?w

http://www.dr-hips.com/wp-content/uploads/2014/08/p83.png

原因

肛門の免疫力などが低下している時に、柔らかい便が歯状線の部分に押し込まれて、便に含まれる細菌感染などで炎症を起こして化膿することから始まります。
その状態で下痢が改善しなかったり、免疫力が回復せずに進行してしまうと膿が溜まって瘻管となり、痔ろうとなります。

何度も言いますがやはり日頃の生活習慣と便の形状ですよね。
痔は生活習慣病!!

治療

手術しかありません。
手術から病院選びは過去に書いたとおりです。 takasing104.hateblo.jp

入院記

ちなみにこの記事の後、入院して、現在は経過良好であります。

事前に調べてたとおり、手術、入院ともに一切痛みもなく終了しました。
僕の場合は、症状を調べて、ヒットするブログのすべてが恐ろしかったので、びびって早めに病院に行けたため比較的症状も軽く簡単な手術だったようです。

一緒の時期に入院してた人の中にも、手術後に変な歩き方になっていた人もいますね。。。
やはり何にしても早期発見、早期対応ですね( ー`дー´)キリッ

ちなみに、入院は4日間で、
初日の昼入院、食事は粥。
2日目の朝に腸内を綺麗にするために下剤みたいなのを使うのですが、ま~こいつがつらいつらい。
これを入れて15分程度ガマンしないといけないんですけど、僕は10分でもギリでした。無理でした、すぐトイレに駆け込みましたwww

そこから手術は腰椎麻酔から始まります。
事前に聞いていた情報だとめちゃんこ痛いという話だったのですが、全く痛くありませんでした。無駄な恐れを抱くべきではありませんねw

そこからは佐原先生が指示をだすような会話を聴きながら15分くらいで終了。
この時下半身は動かないまま、寝たきりで一日を終えます。

次の日足が動くようになって、立って歩いても特に問題なく。
良好な入院生活でした。
ちなみにマズイマズイと言われていた入院食ですが、普通にうまかった印象がありますw

退院した後、一番気をつけないといけないのがやはり下痢です。
手術した箇所に柔らかい便が触れるのはやはりよくなく、スポッと抜けるような適度な硬さの便を意識します。

そうやって生活習慣に気をつけて、数週間通院した後、傷口がしっかりと塞がれば晴れて完治となります。

ちなみに術後は患部から滲出液が出ます。
そのままだとパンツが汚れてしまうので、女性用ナプキンを着用します。
いろいろ使いましたが、個人的にはロリエが一番良かったですね(真剣)。

ちなみに病院には術後はガーゼを常にあてるようにしてくれと言われました。
なのでガーゼを密着させて常に吸い取るようにしたんですけど、滲出液は吸い取り過ぎないほうがいいみたいですね。
滲出液を適度に吸収しつつ、適度な湿り具合を保つほうが良いみたいです。
何にせよ、処置の意図を詳しく担当のお医者さんに聞いたほうがよさそうです。

そんなこんなで、長かった僕の闘痔生活は10月頃幕を閉じました。

ちなみに入院費は5万円程度で、しっかり保険の恩恵を受けましたw

まとめ

  • 食生活に気をつけよう
  • 免疫力を上げよう
  • トイレでスマホをいじらない

2016年は健康な一年にしたいです!!!w

参考文献